阿弥陀様が、ご一緒のお浄土参り
阿部隆慈 本願寺派布教使 東筑組 淨圓寺
今年のお盆のことです。小学校一年生の娘と話をしているとふとこんなことを尋ねてまいりました。
「お父ちゃん、どうしてお浄土にいかないといけないの?」
突然の問いかけにびっくりしたのと同時に何と答えればよいのか即答が出来ませんでした。この問いには、前住職と娘との会話がいきさつに有ったようです。
「ばぁばぁ(前住職)は、いつお浄土にいくの?」
「ばぁばぁは、そろそろお浄土にいくの?」
「めぐちゃん(娘)もお浄土にいくの?」
というような会話をしていた様です。そのような問いかけをしてくる娘に前住職は、
「いつだろうね!めぐちゃんより先にばぁばぁが先にいくんだよ。」
というような受け答えをしていたようです。
時には、「ばぁばぁ、一緒にいこうよ!」などと言われたそうです。
そして、先日、晩御飯を食べている時に、
「この前、父ちゃんにどうしてお浄土にいかないといけないの?ってきいたよね!めぐちゃんは、なんでだとおもう?」
「父ちゃんもよくわからないけど、めぐちゃんが、お浄土にいかなかったら困る方、悲しまれる方がいるらしいよ。どなただと思う?」
「めぐちゃんがお浄土にいかなかったら、あみださまが困るんだって!あみださまが悲しまれるんだって!あみださまはね。めぐちゃんのことが大好きなんだって。めぐちゃんとずーっと一緒に居てくれるんだよ。あみださまが、めぐちゃんと一緒にお浄土にいってくれるんだよ。あみださまが、父ちゃんも母ちゃんもばぁばぁもみんな一緒にお浄土にいってくれるんだよ。」
私たちのうえにお浄土に行かないといけない理由はないようです。
阿弥陀様が、私を浄土に生まれさせると今、ここに、私の命と共に歩んでくださいます。
私のうえから離れることのない阿弥陀様の御心を「なもあみだぶつ」と「連れてゆくぞの親の喚び声」とお聞かせに遇わせて頂きましょう。