実践運動各部活動計画
2024(令和6)年度 同朋運動部 活動方針
2023(令和5)年度までの活動を継承し、各組僧侶研修会・僧研講師養成研修会・教区研修会の企画を通して、教区と各組とが互いに連携し「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)を推進していくよう活動に取り組みます。
1.各組における「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)人権啓発推進僧侶研修会
本研修会は「実践運動」総合基本計画の策定趣旨に基づき、各組において毎年継続性をもって取り組むべき研修会であります。宗門における人権・差別に関する問題について、現実に根ざした学びを通して、御同朋の社会をめざす基本的な視座を養うことを目的としています。
2024(令和6)年度は、宗派規定の『開催要項』の2.研修課題に準拠して、①「み教えと差別の現実について(※未開催組必須)」②「感染症・ハンセン病と差別問題について」③「過去帳又はこれに類する帳簿の取扱について」④「教区又は組が独自に設定する人権・差別問題について」の4つの課題より適宜選択することとします。各組研修会への教区委員の出向については、教区委員も共に学ぶことで現実的課題や情報を共有できるため、可能な限り実施する方向です。
2.各組選出僧研講師養成研修会
2021(令和3)年度修了の第Ⅳ期研修会の後、暫く開催されておりません。新しく就任した委員も多数であるため、同様の研修会を開催するには十分な準備と各組の協力が必要です。そこで2024(令和6)年度は、上記の各組への出向を通し、2025(令和7)年度以降の開催の可否を含め、各組の実情の調査から取り組みます。
3.「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)教区研修会
差別問題に対して、課題を共有し自らの課題として歩んできた運動の根幹を再確認し、継続して運動を進めていくことを目的に同朋運動部主催の教区研修会を開催します。
2024(令和6)年度は上記に掲げる4つの課題の中より①「み教えと差別の現実について」をテーマに11月1日開催いたします。研修会の概要を周知し、特に未開催組に対しては、自組での開催に向けた参考事例としていただけるよう参加を呼びかけます。
4.福岡県「同和問題にとりくむ宗教者連絡協議会」(同宗連)への参画
同宗連担当委員を通して、部内での同宗連活動の情報共有を図ります。また情報を広く共有していくため、教区全体への報告も必要に応じて実施してまいります。
2024(令和6)年度 寺院機能推進部 活動方針
阿弥陀如来のご本願を喜ばれた方々によって建立され、そのみ教えをよりどころとして生きる私たちが、往生浄土の道を伝え実践していく場が浄土真宗の寺院です。
移り変わって行く時代の中、そこで生きる人々にどのようにみ教えを伝えていくのか、僧侶・門信徒がともにこの課題に向き合っていくことが「寺院機能の推進」であると考え、取り組んでまいります。
1.「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)推進協議会について(以下「推進協議会」)
各組で行われる「推進協議会」へ出向します。また新型コロナ感染症等により開催が行われないまま現在に至っている「推進協議会」に再開を働きかけていきます。
変化していく社会にて、門信徒の方々僧侶の方々が宗派重点プロジェクト「貧困の克服に向けて ~Dāna for World Peace~ 子どもたちを育むために」(以下「宗派重点プロジェクト」)や、より組に近い独自の取り組みを見出して皆ともに活動し、またこれまでの活動を振り返り再確認するための「推進協議会」です。
2.寺院機能に関する課題について
(1)宗派重点プロジェクトに関する教区研修の企画・運営を行います。
2024(令和6)年度から第5期重点プロジェクト推進期間(2024年度~2027年度)「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)総合基本計画・重点プロジェクトが策定されました。2024(令和6)年度は宗門重点プロジェクトに関する学びの場を設け、組の重点プロジェクトリーダーと一緒に重点プロジェクトについての研修会を開催します
(2)真宗十派有志による「浄土真宗の法話案内」(インターネット上の浄土真宗の法話・法座等の検索サイト)の利用促進チラシを配布し、引き続き当該サイトの普及を促していきます
2024(令和6)年度 門信徒教化部 活動方針
連続研修会(連研)は宗門が掲げてきた運動を形にした研修会です。それは僧侶が説く側で門徒が聞く側という認識を見直し、話し合い法座を中心とし、共にみ教えに聞き、共に歩んでいく研修会です。門信徒教化部では連研を推進していくために下記の活動を計画します。
1.連研のための研究会の開催
「そもそも連研とはどんな研修会なのか?あるいは話し合い法座とはどのような法座なのか?を運動の歴史も踏まえながら学び、一部の人が取り組む連研から、みんなで取り組む連研になるように働きかけていきます。
備考‥2025(令和7)年2月21日開催予定
2.連研履修者研修会の開催
連研の目的は門徒推進員の養成です。そのために中央教修の参加を奨励していく履修者研修会を開催し、一人でも多くの方に中央教修を受講していただけるよう薦めていきます。
備考‥2025(令和7)年3月7日開催予定
3.門徒推進員連絡協議会との連携
各門徒推進員と連携し、連研をより良い研修会にしていくことを一緒に考えていきます。
2024(令和6)年度 広報部 活動方針
「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)の理念と取り組みをより多くの方と共有し、御同朋の社会をめざすために、福岡教区における取り組み等の情報を伝えていく必要があります。そこで、以下の活動に取り組みます。
1.『福岡教区「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)計画書』の発行
運動を推進していく上での指針となる『福岡教区「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)計画書』を発行します。教区総合基本計画、各研修会開催要項、各部活動方針、各組の活動報告、各教化団体名簿を掲載し、教区内における運動推進に幅広く活用できる内容にします。
2024(令和6)年度も早期に発行できるように取り組みます。
2.『教区通信ふくおか』の発行
門信徒の方はもちろん、多くの方々に「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)を伝えていくための参考資料となる記事を掲載し発行します。2024(令和6)年度も3回(8月・11月・3月)の発行を予定し、1カ寺につき8部ずつ配布します。
また、専門的知見や時事問題についてより有意義な紙面としていくため、必要に応じて外部の方に執筆協力を依頼します。
希望があれば追加発送を行う(数に限りがあります)ほか、PDFファイルをダウンロードして活用いただけるよう、ホームページにもアップロードします。
3.情報の共有化
情報の共有化を図るために引き続き教堂内に閲覧コーナーを設け、「組報」「寺報」の収集に取り組みます。
教区ホームページには布教団の協力を得て法話を掲載します。また、今後も教区ホームページの更なる充実に努めます。
2024(令和6年)年度 非戦・平和部 活動方針
私たちは、浄土真宗のみ教えを拠り処とし、世の中の安穏平和を願っています。
しかし過去には戦争に協力してきた時代もあり、その反省から、二度と過ちを繰り返してはならない、いのちを無駄にしない生き方をしなければ多くの戦争で亡くなられた戦争犠牲者の人々に申し訳ができません。
しかし、「平和」というキーワードを何度も口にしながら、日本政府はアジア・太平洋戦争後において最大規模の軍事力強化に踏み切るという重大な決断をしています。現首相が広島出身で、被爆者の恐ろしい証言を聞いて育ったにもかかわらずです。
『仏説阿弥陀経』の中に、阿弥陀如来の世界には珍しい生き物がたくさん住んでいると説かれています。浄土六鳥と呼ばれています。その中の共命鳥は身体が一つなのですが、頭は二つあります。この世において共命鳥は、お互いの頭は敵対関係にありました。しかし、極楽浄土では、争うこともなく、仏の教えを説き、人を仏法に導く鳥として描かれています。
お浄土での共命鳥は「すべてのいのちの尊さや、互いの存在を大切にしあう社会」のシンボルです。傷つけあい悲しみしか残らない戦争をなくし、共に生かされ合う平和を願う鳥として、共命鳥は存在します。「他を滅ぼす道は己を滅ぼすことになる道、他を生かす道こそ己の生かされる道」と今も鳴き続けているのです。
『握りしめたこぶしを振り上げたまま握手はできない』とキッズサンガのポスターにありました。日本は今でも「戦後」なのです。こぶしを振り上げる過ちを二度と繰り返すことの無いように、平和への想いをつないでいく活動に取り組んでいきたいと思います。
1.「戦後79年戦争犠牲者追悼法要」非戦・平和を願うつどいい
アジア・太平洋戦争敗戦から79年となる2024(令和6)年度は6月18日に法要をお勤めいたします。
戦争の過ちを過去のものとせず、これからも戦後が続くように、教え、伝え、つなぐご縁を大切にしながら準備を進めてまいります。
2.第44回千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要への参加
戦争によって尊いいのちを失われたすべての方がたを追悼し、悲惨な戦争を再び繰り返してはならないという平和への決意を確認するため、非戦・平和部が中心となり、追悼法要へ参加いたします。
3.時局問題対策協議会との連携
非戦・平和部と時局問題対策協議会がどのような連携をすれば、より平和を願う活動がどれだけ出来るのかを改めて模索しながら、より良い連携活動ができるように努めてまいります。
4.非戦・平和を学ぶ研修会
2023(令和5)年度は2回の研修会を開催いたしましたが、2024(令和6)年度は2月を開催時期と選定し、1回の研修会となります。非戦・平和の願いをつないでいく学びの場を、より充実出来るように、また、全組からより多くの参加者を募ることができるように企画していきたいと思います。